少しずつ日本でも広まってきているドローン。
人間の作業を代替するものとして仕事でも使われ始めています。
特に農業では効率的な農薬散布の手段としても広く使われています。他の職業でも今後ドローンを使う機会が増えてくると考えられていますが、そのための資格にはどのようなものがあるのでしょうか?解説していきます!
趣味で使う人も仕事で使う人も取っておくべき資格になっています!
- ドローンの資格の種類
- 資格の所得難易度
- 資格の試験内容
- 所得費用
ドローンの資格にはどのようなものがある?種類を説明

まずドローンの資格の種類について説明していきます。
ドローンの主な資格はこの5つです。
- 無人航空従事者検定(ドローン検定)
- DPA操縦士資格
- DJI CAMP
- 産業用マルチローター技能認定証
- JUIDA の証明書
それぞれ資格の内容などが異なるので、一つ一つ解説していきます。
おすすめの資格はDPAとJUIDAの2つです!
①無人航空従事者検定(ドローン検定)はどのようなもの?

- 国土交通省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書を添付できます
- 基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除されます
- ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を確実に身に着けることができます
- 自己(自社)PRにつながります
- 合格者のみが参加できるQ&Aコミュニティサービスに参加できます(一般の方は閲覧のみ可)
- 飛行ログサービス(オンラインで飛行経歴を管理できる機能)を使用できます
- ドローン検定に合格した証であるロゴを名刺やホームページに記載していただけます
- 提携団体等における各種講習の受講資格を得られます
- 提携団体等における各種講習における座学が免除されます
- ドローン検定オリジナルグッズを購入できます

無人航空従事者検定(ドローン検定)の出題内容/試験内容
ドローン検定の試験内容は筆記試験のみで、技能試験はありません。
4択問題が50問出題されます。
1問2点で80点以上で合格となります。
1級から4級に分けて実施され、内容としては「基礎知識」「飛行に関する特性」「電気電子工学」「航空力学」「気象学」「関連法規」が問われる問題となっています。
ドローン検定の受験費用/料金はいくら?
ドローン検定は1級から4級まで存在しており、それぞれ受験費用が違います。
級 | 受験資格 | 料金 |
【1級】 | 2級取得者 | 18,300円 |
【2級】 | 3級取得者 | 12,200円 |
【3級】 | だれでもOK | 5,600円 |
【4級】 | だれでもOK | 3,000円 |
ドローン検定の難易度は?
直近である令和2年1月に行われた試験では
1284人中1028人が合格しました。
毎年の倍率は1.24倍ほどで決して高いとは言えません。
技能の証明にならない試験であるため難易度は低めのようです。
しっかり勉強をすれば獲得できる資格となっております。




②DPA操縦士資格はどのようなもの?

一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が発行する【ドローン操縦士回転翼3級】と【ドローン操縦士回転翼3級 インストラクター認定資格】を取得することができます。
回転翼航空機の飛行に必要な基礎知識と操縦する基本技術を認定します。
インストラクター認定資格
回転翼航空機の実地を講習するための技能と、座学・実地を講習する際に必要な基礎知識を認定します。
飛行レベルにより3等級の資格があります。
取得しておけばドローン操縦の技術を証明することができます。

DPA操縦士資格の出題内容/試験内容は?
講座を受講し、終了試験まで終われば所得することができます。
DPA操縦士資格の受験費用/料金は?
25,000円になります。
2年ごとに更新が必要で、更新料は9,000円となっております。
DPA操縦士資格の難易度は?
DPA操縦士資格はスクールに通いしっかり学べば取得することは難しくないと思われます。
そのため資格所得の難易度それ自体は低いです。
③DJI CAMPはどのようなもの?

DJI CAMPとはドローンの世界最大の大手であるDJI社の日本法人、DJI JAPANが行うドローン操縦者の育成プログラムのことです。
特徴としては民間の資格であり、DJI製品に特化した資格となっております!
DJIが認定する資格には以下の3つがあります!
DJIスペシャリストはDJI JAPANが認定するドローン操縦資格の中で最も基礎的な資格です。
DJI CAMPの教育プログラムを受講して、試験に合格したドローンパイロットに与えられます。
受講資格は操縦経験が10時間以上あること。
DJI JAPANが認定する資格であるDJIスペシャリストを育成することが可能な資格です。
DJIインストラクターを認定するためのDJI CAMPに参加し、DJIスペシャリストと同様に試験に合格することで取得できます。
受験資格は操縦経験が50時間以上あること。
DJI JAPANから任命されるものとなっております。
- 国土交通省の飛行許可証の申請プロセスが簡略化される
- ドローン保険の割引を受けられる
- ドローン技術の証明になる
DJI CAMPの出題内容/試験内容は?
60分の「筆記試験」と「飛行技能試験」です!
基本的に筆記試験は択一方式ですが、レポート形式の問題が出題されることもあります。
DJI CAMPの費用/料金は?
59,400円となっています。
合格した場合、認定書発行費用として15,000円が必要となります!
DJI CAMPの難易度は?
試験用の講座があるので、しっかり講座を受ければ合格することができます。
そのため難易度は低めです。
④産業マルチローター技能認定証はどのようなもの?

一般社団法人農林水産航空協会によって認定される資格となっています。
取得するとドローンを使い農薬散布ができるようになります。
産業マルチローター技能認定証の出題内容/試験内容は?
農林水産航空協会による講座を受講後、検定に合格すると認定書が貰えます。
産業マルチローター技能認定証の所得費用/料金は?
講座を受講し検定に合格することで所得できるものなので、受講料がかかります。
そのため、金額は高めです。受講する施設によって異なりますが、15万円前後となっております。
産業マルチローター技能認定証の所得難易度は?
講座を受講して検定を受ければ合格することができます。
講座をしっかりと受講すれば合格することができます。
そのため難易度は低めとなっております。
⑤JUIDAの証明書はどのようなもの?

一般社団法人日本UAS産業振興協議会によって認定される資格となっています。
取得できる資格には2つあります。
「操縦技能証明証」と「安全運航管理者証明証」です。
操縦技能証明書を所得後に座学を受け修了試験を受講することで、安全運航管理者証明書を取得することができます!
無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する者
【受講資格】
- 16歳以上
無人航空機の運航に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理する者
【受講資格】
- 20歳以上
- 操縦技能証明証保有者
- 国交省の要件を満たした資格のため、飛行許可申請がしやすい
- 数少ないドローン資格のため、就職・転職でアピールしやすい
- 知識・実技両方の技能証明ができる
- 証明証を見せることでドローンを飛ばす際の理解が得られやすい
- 資格取得のうえで、講師から技術・知識のノウハウを得られる
JUIDAの証明書の出題内容/試験内容は?
所得する資格の種類によって試験内容が変わります。
筆記試験+実技試験
筆記試験のみ
JUIDAの証明書の所得費用/料金は?
受講料がかかるため、値段は高めになっております。
受講料は日本ドローンスクールで27万円となっています。
受講終了後のJUIDAへの認定証申請費用などの手数料を考えると、受講料と合わせて大体30万円ほどで取得することができます。
JUIDAの証明書の所得難易度は?
スクールにて講座を受講ししっかり学べば、取得することができます。
そのため難易度は低めです。
ドローンに関する資格まとめ

今回、ドローンに関する主な資格として5つほど紹介しました。
おすすめの資格はDPAとJUIDAとなっています。個人での趣味だけでなく仕事でも操縦技術の証明をすることができます!
農業でドローンを利用したいと考えている人は産業マルチローター技能認定証一択です!
農薬散布や水撒きをドローンで行えるとなると、農業がかなりはかどる事と思います!
海外ではすでに主流になっているようです。
仕事や趣味でドローンを使うのであれば、資格の所得が重要になってきます。
海外のドローン事情を見れば分かる通り、今後日本でもドローンを使った仕事や作業は重要になってくると思われます。
早めに資格を持っておけば、今後のドローン需要に遅れをとらないため、ぜひ取得しておくべきです!